1st Phase - Australia 04

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フリンダーズレンジ とクーバーピーディ

 

 先ずはアデレードから離れてまっすぐ北上していく。この道はオーストラリア大陸のど真ん中を東西真っ二つにしている。エアーズロックは大陸のほぼど真ん中で、別名地球のヘソとも言われていた。そこへ行く前にちょっと寄り道していこうという事で、北上してすぐ脇道へそれた。そこには、フリンダーズレンジと言う巨大な自然のコロシアムがあるのだ。長年隔離された古代世界の様な趣きで、古くはヒマラヤ山脈と同様の高さだったという事だ。何百万年もの歳月にわたって侵食されこの様なクレーター形になったと言う。ちょっと信じがたい話だが、オーストラリアにはこの手の話がゴロゴロしているので素直に信じてみる。実際には、今にもティラノサウルスが出てきそうな、謳い文句と全く同じような場所でビックリした。まるで大昔に巨大隕石が落下した後、人知れずしてひっそりと自然が育まれている様な景色だった。

 

フリンダーズレンジ

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 そしてさらに北上して行くと、周りの景色はどんどん乾いた感じになり、ほぼ砂漠になっていった。しばらくすると、と言っても相当な距離走ったが、周りに穴を掘った際に出る土の山がモリモリと視界全体に広がっていた。道路脇には「穴に落ちない様に!」という注意看板が立ってる。何じゃこりゃ? と誰しもが思うに違いない。シュールな光景だが実在している。クーバーピーディに到着だ。

クーバーピーディ

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 この穴はオパール採掘の際に掘られた穴らしかった。街に着くと言うか、これ街? 砂漠のど真ん中にある要塞の様な場所だ。そのまま全くいじる事なしに映画の舞台に使用出来る。カッコイイ! 今夜の宿泊は、この場所ならではと言うオパール採掘場後の穴を利用したバックパッカーだ。地上は40度を超えているのに、地下のこの場所は20度ぐらいで快適なのだ。この温度差は自然のシステムの脅威を感じざるをえない。秘密基地みたいでテンションは上がりっぱなし。

 

クーバーピーディ

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 そして、これまたビックリしたのが、灰皿の中には屑オパール達がビッシリと並んでいた。決して捨てられているのではなく、あくまでも火消し様だ。これ持って帰っても価値ないんだろうな~と思いながら手が伸びかけたが、理性君がストップをかけてくれて何とか助かった。ここから少し離れた場所には、あの世紀末映画「マッドマックス」の撮影地がある。周りの景色はまさしくあの映画の世界そのままだ! ちょっと高い位置からここの街を眺めてみたが、人の行けそうな場所はこの見えている範囲以外なさそうだ。外は灼熱地獄なのであまり長居は出来ない。地下バックパッカーに戻り、ダラダラと快適時間を各々過ごす事にした。ここでは1泊して出発した。まだ半分しか来ていない。次の目的地エアーズロックへ行く道中に、思わず車を止めて見入ってしまう様な、素晴らしい夕日と出会えた。

 

地下バックパッカー。気分はマッドマックス。

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360度地平線の夕日

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エアーズロック

 

道中の景色

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 エアーズロックは、地球のおヘソとか世界最大の1枚岩と言われています。行き易さとしての位置的な関係で、観光的にはこの場所が1番と言っておりますが実はウソです。ここは大きさ的には2番目で、本当の1番はマウントオーガスタスという場所になります。西オーストラリアの北西に位置していて砂漠のど真ん中です。食料、燃料、灼熱地獄の問題で、僕の車では完ぺきに自殺行為になってしまうので、今回は行くことは断念しました。実際行くのは難しいので、今はグーグルアースで検索して楽しんでおります。何もない砂漠にそびえるメッチャ大きい岩ですよ!


世界で2番目に大きい一枚岩

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 という事で、世界のヘソと言われるエアーズロックに登ろう! という事になりました。エアーズロックを登る際には、早朝スタートしてお昼ぐらいまでには戻ってくる事がベストです。なぜなら、内陸の気温は50度になる時もあり、木々の全くない丸裸のエアーズロックの山頂は、まるでステーキの鉄板のごとくになるぐらい暑いからです。あと、風が強い日や雨の日もダメです。昔からずっと言われ続けている事ですが、ココはオーストラリア原住民のアボリジニの聖地であり、近日中に登れなくなると言う噂が流れています。毎年毎年流れています。結局は、一時期閉鎖したらしくまた再開しているらしいです。今後どうなるかは分かりませんけどね。

 まあ、聖地に登ると言うのは、日本で言うところの入山許可の出ていない神域などに入るのと変わらないのではないかと思います。ですが、あの巨大な岩の塊を見てしまうと、どうにもこうにも登らずにはいられなくなってしまいます。ごめんなさい、登りまする! 到着日は時間的に難しかったので、この日は近くのキャンプ場で寝たのだが、夜中ディンゴ(野生の怖え~犬)らしき群れが僕らを囲っていたような気がする。ディンゴと言うのは犬の先祖みたいな生き物で、どちらかと言うとオオカミに近い。体も大きく時折人間様も襲われるらしい。もちろんそのエリアには柵があったので大丈夫だと思ったが、夜中彼らが近くまで来ていて若干恐怖を味わったのだった。


 次の日の早朝、と言うかまだ真っ暗だったが、車を走らせて国立公園内に入場! ゲートに係員はまだ居なかったので入場料は払わなかった。良いのかな? まあ良いか! 巨岩に近づくと辺り一面はうっすらと明るくなってきた。こんな早朝なのにかなり人が来ている。高さはけっこうあるし、岩肌はツルツルなのに、最初の方に鎖がダラリと垂れているだけだ。絶対に何人かこの岩肌から滑って転んであの世行きの方々が年間に数人いるに違いない。じっくりと巨岩を近くで眺めて、さあ登頂開始だ! 一緒に行ったA氏はもともと登山家らしく、かなり傾斜の強い斜面もまるで平地の様にスタスタ歩いて行った。僕の方が年齢もかなり若いのだが、すぐに差が開いてしまった。登り始めていくと、どんどん風も強くなって来た。この風に煽られてやはり岩肌から転げ落ちそうだ。しっかりと足元を確認しつつ、周りの景色も見つつ山頂へ向かって行った。

 

恐るべしタイムを出したAさんと

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エアーズロック登頂中。エアーズロックの頂上で朝焼け。

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 中腹ぐらいで辺りを見回すと、下で眺めていたよりかなり高い感じがする。岩の下を見ると人の大きさも米粒ぐらいだ。やっぱり怖え~。下を見ることは精神的に良くない事を悟り、ひたすら正面を向いて歩いて行った。時間にして約30分ほどで頂上へ到着。すでに到着していたA氏を見つけて聞くと、彼は17分で登りきったらしい。正直化け物かと思った。風強いし、防護柵ないし、すげ~怖かったが、とにかく無事に到着した。丁度、うっすらと明るい水平線から太陽が昇り始めていた。頂上から見るこの眺めは最高だ! 聖地だと言う事を信じさせてくれる景色に間違いなかった。そして遠くにはマウントオルガが見えた。これまたエアーズロックに勝るとも劣らない巨岩の群生だ。この景色を見てしまうと、あの岩も行かなくてはいけない。そう決意させてくれる景色だった。しばらく、頂上でこの壮大な景色と恐怖の風を感じながら過ごしていた。地球のおヘソに到着だー!

 

遥か向こうに見えるのはマウントオル

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マウントオルガの風の谷

 

 エアーズロックからマウントオルガまでは、荒野的な道をサクサクと歩いて行った。この巨岩の景色はジブリの『風の谷のナウシカ』に出てくるオームそっくりだ! おまけにウインドオブザバレーと言う場所もあった。訳すと谷の風だ。エアーズロックと違い1枚の岩がノぺっとあるのではなく、モコモコのオームの様な岩が群れている地形だ。沢山の岩が連なっている様に見えるが、ここも1枚岩らしい。地下でエアーズロックと繋がっているという事だ。マジなのか? 見渡す限り真っ平らな地平線にニョキっと生えてるこの巨岩達は(マウントコナーと言うのも近くにあります)、何かしらの意味を考えたくなる様な風景だ。きっと、この壮大な圧倒的な風景の中で、古代人達は神の力を感じたに違いない。何故なら現代人の俺でもそう思うのだから。

 

マウントオル

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マウントコナー

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キングスキャニオン

 

 メインの道から少し離れて行くので、本当に本当に1台も車とすれ違わなかった。デカイ!やっぱりデカイこの国は! 次に目指すのはキングスキャニオンだ。名前にも出ちゃっているが、あのグランドキャニオンのミニ版みたいな場所だ。案内所がある訳でもなく、細かい説明が書いてある訳でもなく(書いてあったかも?)どうぞ勝手にお入りください的な感じだ。岩の所々には「こっちに行きな! 」的な方向を示した矢印が置いてある。なんかすげ~雑だなぁ~と思ったけど、この標識がなければ全く行き方が分からない地形だ。ただし、景色は壮大極まりなく、そして誰も居ない!ここではH君と2人きり。貸切状態だー!

 

キングスキャニオン

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​ 砂漠にそびえる岩の造形物で、生き物の気配が全く感じられない。しかし、よく見るとこの極限の環境の中で、ヒッソリと、そしてドッシリと構えて暮らしている強者の生き物が住んでいた。トカゲだ! ものすごい速さで去って行ってしまったが(笑)。矢印に従い、時には矢印を見失いキョロキョロしながら歩いていると、大きな箱が置いてあった。明らかに人工物。中を開けてみると大きなタイヤが目に入った。いや~この岩の上には車は来れないって!よく見るとその他にも色々と入っている。英語がびっしり書いてあり、簡単な使用方法を絵でも示してあったが、どうやらコレは、途中で遭難した時の為の緊急グッズみたいだ。特にこの中ではタイヤが印象的だった。よく絵を見ると、遭難した際に狼煙の様に燃やすらしい。なるほど~っと思いながらまた足を進めていった。


キングスキャニオン

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 日が傾き始めていた。ゴールが一体どこなのか見当もつかなかったが、見当がついたのは、このままだと日が沈んで真っ暗になってしまう。そうなったら絶対にこの岩を降りることが出来なくなってしまうという事だった。マズイと思い早歩きで進んでいたが矢印を見失ってしまった。ヤバイ結構ヤバイ!っと思った時にヘリコプターが飛んできた。お! おおおー! と思っているのもつかの間。彼は飛び去って行ってしまった。「えええ~何もなしっすか!」あ~急がないと急がないと! っと言っている間に日はぐんぐん沈んで行ったが、間一髪と言うところで偶然出口にたどり着いた! ゴールに着いた時には2人とも大笑いしていた。こんな場所で道に迷い危うく遭難してしまったら、恥ずかしくて生きていけん。しかし、さっきのヘリコプター、ウチら見て大丈夫だと思ったから帰ったのかな? もっとちゃんと見ろって言いたいね。手を振ってたのは挨拶じゃなかったのにさ(笑)


キングスキャニオン。チャリダーH君と。

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 内陸の道は舗装されてない場所が多く、白砂、赤土、砂利、岩などなど。中にはこんな道もあった。どう考えてもこの川を渡らないと先に行けないという道 。もちろん本当の川ではなく、雨季の時期などに水が溢れてしまって道をふさいでる状態。こんな時には、素直に引き返すか、もしくは強引に渡りきるかだ! この時は、引き返すにはかなりの距離を戻らなくては行けないので後者を選択! 先ずは歩いて渡り深さを確認、あとは度胸のみ。絶対に途中で止まる事は許されない。もしもマフラーから水が逆流してしまったら、エンジンが終了してしまうからだ。イザ! 出陣~! 辺り一面に水しぶきが「バシャー!」っとかかり、モーゼの海の件の様に川が割れていった。ドキドキだけど爽快な気分だ! もし止まったら、他の車が通りそうな道ではないので、相当な時間救助を待つ事になっただろう。けれど無事に難関はパスしたのだった。

 

行ったるで~!やりましたぜ!

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アリススプリングス

 

 この街についた時にこんな事件があった。ちょっとエネルギー補給でお酒を買おうと思い駐車場に車を停めた。すると、木の陰からアボリジニの夫婦がやって来て、僕にお金を渡して「お酒を買ってきてくれ」と言ってきた。「ん?自分でいけばイイじゃないか」と言ったのだが、「どうしてもお願いします」という事なので買いに行く事にした。お店で1ケースビールを持ちレジに行った。「I.D.ある?」未成年者に見られたのだろう。22歳だったが、まあ日本人は若く見られてしまう。そして、「アボリジニに買ってあげるのか?」とも言われた。とっさに、何故だか分からないが「違います」と言ってしまった。ものすごい怪しい目つきで見られ、その店を出たのだが、後ろを振り返ると、その店のスタッフに付けられていたのだ。「え!?何で?」 という感じだったが、車の近くまで行くとそのスタッフの姿はもうなくなっていた。

 そして、先ほどのアボリジニ夫婦が風邪の様にやって来て、ビールをササっと取って暗闇に消えていった。「あの~お釣り~」 もう誰も居なかった。後からわかった事だが、ここではアボリジニにお酒を買ってあげてはいけないというルールがあったみたいだ。何か不思議で納得いかないルールだ。オーストラリアはもともとイギリス人が原住民のアボリジニを追い出し作られた国だ。その頃お酒はこの地にはなく、イギリス人が持ち込んだものらしいが、何とも勝手なルールだ。そしてその夜。宿取るのも面倒なので車で寝る事にした。すると夜中、何でか分からないが目が覚めた。まだ真っ暗なのに~と目をこすりながら窓ガラスを見ると、車のウインドウ越しにアボリジニの男性が車内をジロ!っと覗き込んでいるのだった。「うわ! マジか!」鍵もかかっているので大丈夫だと思ったが、ちょっと恐怖を味わってしまった。もうお酒買ってやらん!

 

 

カンガルー島

 

 この島はフェリーで行かなくてはいけないので、車を置いてツアーに参加することにしてみた。島の大きさはオーストラリアで3番目。東京都の2倍の広さを持ち、外来種の影響を受けていない為か動植物の宝庫になっているらしい。この島のシールベイでは野生のアシカと出会える事で有名だ。世界でも野生のアシカを間近で見れるのはかなりレアらしい。お天気も良く長閑な感じの海。この海の向こうは南極なんだな~と思うと、とても不思議な気分になる。この海辺では、アシカがダラダラゴロゴロ寝ていて気持ち良さそうだった。こんな景色を見ていたら、人間社会のデコボコした問題など本当にちっぽけだと思ってしまう。

 

気持ち良さそうに眠るアザラシ

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 そして、リマーカブルロックスと言う不思議な形をした岩達、アドミラルズアーチも怪物の口を思わせる奇妙な形をした景観だ。風雨や波などで長年浸食されて出来たこれらの岩達は、決して人の手では作ることの出来ない、自然の織りなす壮大なアート作品ではないかと思う。その他、ケリーヒル鍾乳洞も幻想的でとても良かった。1人旅だと自分で色々見て想像して考えたりするが、ガイド付きのツアーだと自分の知らない知識や説明もあり、楽ちんで勉強にもなる素晴らしいシステムだと思う。もちろんガイドさんの力量にもよるし、時間配分は自分で決めることが出来ないデメリットもあるが、たまにはこういう経験も大事な事だと改めて実感した。

 

アドミラルズアーチ。リマーカブルロックス。

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砂丘を走る

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再度アデレード

 

 小旅行を終えて再びアデレードに戻ってきた。今度はユースに宿を取り、次の移動の準備をしようと思っていた。先日泊まっていたバックパッカーに遊びに行くと、そこで偶然の再会。メルボルンで一瞬出会ったハリーがそこにいた。そして、毎日食パンを一斤食べるHちゃんもいた。この子はオーストラリアの北の地ダーウィンから入国して、オランダ人のハープ弾きと一緒に大道芸人で旅をしてるかなりのツワモノだった。ここに来る前はインドネシアに住んでいた謎の女性だ。今現在はインドネシア在住のエメラルド屋さんで、何と驚くべき事に、先日テレビ番組の「情熱大陸」に出演していた。そして、ナイキーと言う重要人物ともここで出会った。結局、ユースに宿は借りておきながら、ハリーの住んでいるパッカーの方が居心地も良く、そこのソファーで寝泊まりしている毎日を送ってしまった。

 ナイキー&ハリーとは毎日の様に会って色々な話を交わしていた。みんなクセがありとても面白いメンバーだ。それは今でも全く変わっていない。もう1人チャリで旅をしているM君とも出会った。彼のお陰で詳細なポイント情報を得る事ができた。その頃、机一面ぐらいの大きなオーストラリアの地図を持っていたのだが、彼の情報でかなりの文字で埋め尽くされた。自転車は車と違って、ジックリと土地を味わう事ができる様で、舐める様に各地の情報を持っていたからだ。しばらく、この街というより、ここいる人達を観察して旅に出る事にした。目指すはパースだ。この時に、もう1人のチャリダーH君も同乗する事になった。彼はパースまで行くのではなく、ノースマンという途中の場所までが目的地だった。既にこれから行くルートはチャリ旅をしているので、ノースマンからチャリ旅を再開する計画らしい。

 

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ナラボー平原

 

 シドニーからパースまで約4000キロをインディアンパシフィックと言う鉄道が走っているのだが、アデレードより西へさらに行くと、ナラボー平原と言う場所を通ることになる。世界最長の直線478キロがあり、このレールの横を走るのが旅人の夢だ。 よく聞く噂では、バイクでこのレール状を走ったりして事故を起こしたり、脇道を走って電車の飛ばした小石であの世行きになったりと、逸話に事欠かないストックルートだ。もちろん僕の車で行くことは出来ないが、今走っている舗装道路も相当な直線距離だ。アデレードからノースマンまでの距離はおよそ1600キロあり、途中からはほぼ直線の道路ををガンガン走るのだ!ひたすら真っ直ぐ伸びている道路の先は地平線まで続きその先は見えない。周りは木々の殆どない平坦な土地が続いている。

 

ナラボー平原

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 この途中で1箇所行きたい場所があったのだが、地図上で見る限り、電車の線路上から突然舗装道路が伸びている様だ。ココは核実験施設のあった場所でグランドゼロと言う別名も持っている。まあ、一般の僕は到底行けないのだろうけど。殺風景な景色の中をまっすぐ伸びた道路は永遠に続くように思えた。そんな中、左側は断崖絶壁の海が続く。少し寄り道してその壮大な風景を撮影。ビーチも出てきてやっぱり寄り道して撮影。誰1人いないビーチの風景はとてもシュールでどこを切り取っても絵になってしまう。そこで拾ったまな板のような真っ白な石は今でも大切に持っている。うっかり落として真っ二つに割れたが、瞬間接着剤でちゃんと補修済みだ!特に観光地でもなく有名でない景色だったが、とても印象に残る景色だらけだった。

 

ナラボー平原

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ノースマン

 

 長い長いナラボーの直線は、ここに来てやっと分岐することになった。道も分岐すれば、人も分岐した。チャリダーH君ともここでお別れだ。彼はここから残していたルートを自転車で走り、オーストラリア自転車一周を完成させる。自分はまだこの国を半分ぐらいしか走ってないので、彼がとても偉大に見えたのだった。車じゃなくて自転車だし、マジ信じられないし。そしてその後、彼は地元の新聞に出たのだった。しばらく一緒に過ごした後の別れは、普通寂しく切ないものだが、それぞれの道があり、各々すべきことがある時には決して寂しいものではなく、また必ずどこかで会えるという信念が何故だか湧き上がってくるものだ。何の根拠もないのだけれどそうなってしまうのだ。後日談だが、これまた偶然その後ケアンズで彼と再会したのだった。世の中広い様で狭く感じてしまう。


ノースマンにてH君とお別れ

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エスペランス

 

 この近くに有名なピンクレイクがあるという情報はとても有名だった。ただ、もう既に別の場所で見てしまっていたので、感動も少しソフトになってしまうかもしれないが行ってみることにした。内心はちょっとドキドキだ。到着寸前に見えるチラっとピンクを覗かせる湖を想像した。しかーし。期待はボッキリ折れて湖面は真っ青だった。あぁ~?こりゃ時期が違うな。まあ自然のものだししょうがないね。という事で、そのまままっすぐ海に向かった。

 

グリーンレイク

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エスペランス

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 辺りには全く人影もなく自然の中に一人ぼっちだった。すると正面に海が見えた。うわ!風が痛いぐらいに吹きつけてくるのだが、その事よりも眼前に広がる風景に圧巻した。青い空、コバルトブルーの海、白い砂浜のコントラスト! 全て調和していた。風が強いので白波も立っていて、それがまた良い味付けをしていた!どれぐらいこの景色に見とれていたのか? 時間をすっかり忘れて、この絵画の様なシュールな景色に引き込まれていた。ピンクレイクは見ていないが、それよりも正直感動してしまった。


エスペランス

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アルバニ―

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スターリングレンジ

 

 この近くに国立公園があったのでチョット寄り道してみた。何の情報もない中、続くオフロードをズンズン入って行った。遠くに見える緑色の山と周りの緑、茶色の道、どこか違う世界への入り口に続いている感覚だ。終点が分からないままどんどん進んで行ったが、その分どんどん不安になってきた。行くのは良いけど、出口がなければ戻る時の燃料が足りるか足りないかだ。予備も底をついていたのでギャンブルになってしまう。まだまだ先の景色を見たかったが、渋々引き返すことにした。けっこう進んだのにまだ先が分からないって。国立公園の奥の深さにビックリ関心してしまった。もうとにかくオーストラリアの国立公園は巨大すぎるよ。

 

スターリングレンジ

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ペンバートン

 

 ここは友達に聞いていた場所で、絶対に行くと良いと言うお勧めポイントだった。遠くから見ると、木々の中にポツンと立っている何の変哲も無い巨木なのだが、どんどん近寄ってみるとちょっと高さが異常なのに気付いた。縄梯子で1回で最高8人までと書いており、恐怖心をあおった設定だ。早速登ってみると、縄梯子が不安げにブルブル震えとりますがな。どんどんジャックと豆の木みたいに上へ行くと、もう途中で結構な高さになっていて下を見てはいけない状態だった。まあ屋根屋さんをやっていたので多少の高さには慣れていたのだが、それでもちょっとビビりが入った。まだ上あるの? って感じでやっとこさっとこ頂上へ着くと、ものすごい上から目線で周りの森達を一望出来た。この木だけ異様に突出しているのだ。いや~けっこう高い。ケアンズバンジージャンプは50メートルだったが、この木は60メートルだ。下を見ると人なんて米粒ほどしかない。次の人もいるのであまりゆっくり出来なかったが、いやゆっくりしようとも思わなかったが、また縄梯子をブルブルさせながら下木した。

 

ペンバートン

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 次の目的地に行くまでの途中、前後200キロ何も街のない道をヒッチしている若者が1人歩いていた。どう考えても歩いて次の町へ行くことは出来ないと思った。ペトロシェアは良いけどヒッチハイカーを乗せることは嫌いだった。何故ヒッチハイカーを乗せないかというと、単純にタダノリという事と、オーストラリアでは、ヒッチハイクする方もされる方も危険が伴うからだ。この時の場合は、ヒッチに適した場所とは到底考えられなかったので、俺の危険フラッグが発動したのだ。興味本位で速度を落としてゆっくり近寄って行くと、何と! 彼は日本人だったのだ。あまりに無謀な場所だったのでちょっと考えてみたが、見た感じ何とかなりそうだったので(笑)マイルールを破って乗せてあげた。さあ!どんな変態さんなのか?

 日本語で挨拶をして助手席に乗せてみた。僕が知りたいのは、どうしてこんな場所で歩いているのか? という事だった。ちょっとヘマすればあの世行きって場所だからだ。そして、暫く彼の話を聞いていると、何だかだんだん不愉快になり、最終的にはムカついてきた。何故かというとヒッチハイカーの哲学的な事を語り出したからだ。こっちは本来ハイカーは乗せない主義で、ほんの気まぐれで接触したのに、聞きたくもないどうでもよい理論を延々と聞かされたのと、口調や波長が全く合わなかったからだ。乗せてあげて本当に申し訳なかったのだが、あっさり途中で降ろした(笑)。その後の彼の事は正直どうでも良かった。まあ、身体は丈夫そうだったので死ぬことはないだろうっと思った。ここでの行方不明者は、分厚い本4冊分程になるらしいけど。きっと大丈夫! 彼なら大丈夫!

 

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パース

 

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 世界で1番綺麗な都市とも言われたパース。ケアンズからは地図を見ると丁度対極になる場所だ。桃太郎さん風に言うと、ケアンズは鬼の方角、パースは犬や猿や鳥の方角だ。パースがケアンズを退治するわけではないが何かありそうな感じだ。ところで、オーストラリアを旅していると、だいたい右回りか左回りを選ぶ事になるが、相手と反対ルートを選ぶとなると、ある地点で大抵合流する事になる。僕ははそれがパースだった!ケアンズで知り合ったメンバーが沢山この地に到着していて数々の再会があった。再会はこんな感じだった。あるフードコートでご飯を食べていると、突然視界が暗くなった。誰かが目隠ししたのだ。やべ! 殺される。っと思ったが、首に刃物は当ててなかったし、ここは沢山人のいるフードコートだ。尚且つ友達と一緒にご飯食べてるし。んんん~? 暫くの沈黙の末、「S君だな?」っと俺が言うと、視界が開けた。感動の再会ってやつですな。1人知り合うと次々と仲間は現れた。そして、新しい仲間も増えていった。結局パースに約1ヶ月間の滞在をする事になってしまった。もはやこの地で終了するのかと思うほど楽しかった! しかし、目的はオーストラリア一周なので何時までもココにいる訳にも行かなかった。しかし、沢山の思い出が出来た土地だった。

 

 

スカパラのライブ

 

 ある日、何処の誰だか忘れたが、パースに東京スカパラダイスオーケストラが来てコンサートをすると言う情報を持ち込んできた。ちゃんとパンフも持って来ていたので真実の情報らしかった。旅をしていると色々な情報を頂けるのだが、全て信じてしまうとろくなことが無いという事も、旅をしてから学習したのでちょっと不安だったのだ。コンサートは数日後だったのだが、その前にある郊外で無料ライブをやるらしかった。これは絶対に行くしか無いということで10人ほどで計画を立てた。しかし、会場の場所が全く見当がつかなかった。色々な人に聞いてだいたい検討はつけたのだが、んんん~微妙と言う感じだった。取り敢えず、パース市内から車で1時間ほどだろうという事だ。まあ考えていてもしょうがないので、当日その方角を目指して出発してみた。パースから郊外の道はそれほど多く無いので大丈夫だろう。

 途中に分かれ道が1箇所あって、ヤマカンで選択した道はどんどん森の中を走り、どんどん方角もずれていったので途中で引き返すことにした。50パーセントの賭けに負けたのだ。スタート時間も迫ってきたので少し焦りながら車を走らせた。もう1つの道もかなり森のような感じだったが、暫くすると平野で明るい場所に現れた。車も疎らに停まっていて、絶対にココだという雰囲気だ。もしココじゃなければもう帰ると言う雰囲気も僕らは醸し出していた。近づくと、会場という感じではなく、野原の傾斜に石の階段を作って、それをベンチ代わりにしていた。こんな奥地で何の為に使用しているか見当もつかないハコだった。既に疎らに外人達が座っており、僕らも適当に座って待っていた。

スカパラのライブ パース郊外にて

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 スタート時間はとっくに過ぎていたが、始まる気配は全く感じられなかった。「これ始まるんかいな?」という感じ。そして、半ば諦めかけたその時、主役が登場してきた! 「うおおー!本物だー!すげーすげー!」っと僕らは熱狂だ! なんで彼らがこんな場所を選んだか意味不明だった。いきなり演奏が始まったが、僕らも外人達もかなりノリノリで音を聞き動いていた。最後にやった曲が印象的だった。リーダ1人で演奏する「君と僕」という曲だった。アコーディオンの切ないメロディーと口笛のみの演奏。会場の一帯を包みこみ、演奏が終わった途端に拍手の嵐が訪れた。ライブが終わり、パース市内でウロウロしていると、さっきまで演奏していたスカパラのメンバーが歩いていた。やっぱりオーラが違う、めちゃめちゃカッコ良かった!

 

 

乗馬ツアー

 

 パース郊外にある乗馬クラブへ遊びに行く事になった。かなりど田舎で、あたり一面本当に何も無い世界だった。乗馬ツアーもありガイドの人もいるのだが、一緒に行ったHちゃんが日本で乗馬をしており、S君を含め3人だけで自由にコースを周ってみる事にしてみた。Hちゃんは色々なスキルを持っているのだ!ここは広大な土地らしいので、ガイドの人に「どこ行けばい良いですかね~?」と質問してみると、「大丈夫です」と言う、何やらよく分からない返答が帰ってきた。では、いざ出陣! 広大なコースをどうやら馬は記憶しているらしく、導かなくてもどんどん突き進むのだった。小さい小川の中にも入っていく。S君の馬は直ぐに雑草を食べてしまうし、しまいには寝転んでいてS君は落馬していた。マジ大笑いである!ガイドの人は乗り手の経験によって馬を選んでくれたみたいだったが、S君の馬をHちゃんが乗ると、見違えるようにその馬は走り出した。馬は人を見るとは良く言ったものだ。

 Hちゃんは、「少し日本と馬場術が違う」と言っていたが、颯爽と馬を操るHちゃんの姿は男勝りでかなりクールだった。そんな感じで楽しんでいたのだが、走らせ過ぎて僕は馬から落っこちてしまった。S君は馬に乗ったまま去ってしまったが、僕の落馬を見ていたHちゃんは僕を助けに戻って来てくれた。しかし、馬を降りた瞬間に彼女の馬も彼方へ消えてしまった。この広大なコースを馬小屋まで戻る手段が全く分からず、笑いながら途方にくれる2人が出来上がった(笑)。暫くすると、背中にインストラクターを乗せて、1頭の馬が走ってこちらへやって来た。馬達だけが先に帰って来たので、心配して助けに来てくれたのだ。危うく乗馬コース内で遭難するところだったが無事に戻ることが出来た。ご主人様を置いて馬小屋へ先に戻るとは、なんて賢い馬達だろう(笑)若干肋骨は痛かったが、すごい楽しい1日だった。

 

 

フリーマントル、レッドバック、ブラスモンキー

 

 パースから車でチョチョイと行くと、フリーマントルと言う場所に行ける。色々観光するところはあるらしいが、僕の興味はレッドバックと言う地ビールだった。レッドバックとはオーストラリアに住む猛毒のクモの名前だ。このビールのラベルも勿論この蜘蛛の絵が描かれている。そして、値段は少しお高めだがとても美味しいビールなのだ。ここに到着したのが夕方だった為、観光はほとんどしてないのだが、綺麗な街並みだったのでもう少し見ておいても良かったかもしれない。まあ近いしまた来ればイイいかな?っと思っていたが、再度来ることはなかった。


 このビールはパースの街中にある「ブラスモンキー」と言う有名な飲み屋さんでも飲む事が出来た。店の看板には3匹のサルが描かれており、「見ザル、聞かザル、呑まザル」と言う洒落たジョークを効かせたお店だ。このデザインが気に入ったので、飲む前に先ずはTシャツを購入した。メチャメチャ可愛いロゴですぐにお気に入りになった。そして何回か通って1発で一目惚れしたのが、かなり高価だったリーバイスのGジャンだった。ジンビームのロゴがバックプリントになっている。これはかなり悩んだ。めっちゃ悩んだ。店の前を通るたびに噛り付いて見て、やはりお値段の高さに毎回断念していた。確か200AUSドルぐらいだ。しかし、ある日何かの勢いでウッカリ買ってしまったのだ。今も使っていて少しボロボロになったが、それがまた良い感じになってお気に入りの仲間になっている。結果的には良い買い物だった。


 この店のチョット驚く事は、閉店時間になると直ぐさま全ての椅子をテーブルの上に片付けてしまう事だ。そして後ろに定員が立っていてこちらを凝視しているのだ。すごい嫌な雰囲気全快で、早く帰れコールを僕らに思いっきりしている。これじゃービールの味も不味くなるって!まあ、店側の気持ちも分かるけど、少しは大目に見る寛大さはないものなのか? ちょっと逆ギレ気味だったが、家に帰ると何故だか、この店のレッドバック柄のビールグラスが僕のカバンにちゃっかり収まっていた。すごく気に入っていた一品だったので、これはしょうがない出来事だと思う。今もあるこのグラスで、もう一度レッドバックを飲み干してみたい。

 

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ロットネス島

 

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 ロットネス島は、フリーマントルから約20キロの沖合にある、A級自然保護指定の国立公園です。一般車両の乗り入れは禁止されていたのでフェリーで行く事にした。数名の友達が既に行っているのは知っていたが、まあもし出会えたらラッキーだねぐらいの気持ちで、僕らは3人でこの島へ行く事になった。ロットネス島へ着きウロウロしていると、直ぐに先着メンバーと出会えた。やけに狭い島だな~。という事で、合計8名でこの島を散策することになったのだ。周りも迷惑するぐらいの喧しさで皆でビーチに行ってみたのだが、そこで広がっていた景色は!インド洋のあまりの美しさ、砂浜も真っ白で眩しすぎ、おまけに天気も最高に良く、海の三冠王を制覇している。「すげー!すげー!めっちゃ綺麗!」グレートバリアリーフも綺麗だったが、初のインド洋の海の色は感動的だった!水温はおそらく相当低いと思うのだが、見た目は南国そのもの!パースにいるときとメンバーは変わらないのだが、都会で会うのと海で会うのと全然違う。このメンバーは元々ケアンズで出会っているので、やはり海の側にいると生き生きするのかな?いや、どこで会っても同じなのかも。それは数十年たった今でも思う事だ。

 

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マーガレットリバー

 

 波乗りをする人にはとても有名な場所だ。そして、ホウジロザメにサーファーが噛まれる事でも有名な場所だ。しかし今回は波乗りではなくワイナリー巡りだ! ここは波乗りも有名だがワインもかなり有名な場所なのだ。海から少し離れた道は辺り一面ぶどう畑だった。数あるワイナリーの1つに立ち寄り、ワインを飲もうという事になった。2リットルボトルで4ドルほど。ボトルを返すと1ドル返金されるらしい。って事は、中身はたったの3ドルだ。安すぎる!ボトルを買って車に積み込み、そのまま飲みながらのドライブになった。今考えるとガッツリ飲酒運転だ!まあ硬いこと言わ無い事にしよう! 道には他の車も殆どなく僕らの独占状態。行けども行けどもぶどう畑。日本の山梨に行ってもこんな広大な畑を見る事は出来ないだろう。そして中のワインも極上で激ウマ! 帰りにボトルを返しに行ったので、1ドルも返金されたったの3ドルで美味い安いを味わえたのだった。毎日こんな美味しいワインを破格で飲めるなんて、本当に幸せな土地だと思った。もしかしたら、日本で飲むワインが高すぎるのかもしれないが。

 

 

花火大会

 

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 キングスパークやスワン川沿いから見る事の出来る花火大会があった。かなり混雑していてキングスパークは無理だろうという事で、街と反対のスワン川沿の芝生から見ることにした。川を挟んで後ろにパースの街並みの夜景が広がる景色は、花火が無くても既に綺麗だ!花火は、川の中央から音楽に合わせるようにボンボンと上がっていてとても幻想的だ。そして音楽担当はなんと!日本人の富田功さんだったのに猛烈に驚いた!そしてもっと驚いたことは、最後の花火が打ち終わったなと思った数秒後、遥か向こうに見えるビルの屋上が「ドッカーン!」と爆発するという演出!いや~国もデカイがやる事もデカイ!

 

 その他、パースでは初ウィンドサーフィンにチャレンジした。やっとこさ立てたと思ったらいきなり子供に激突したことを思い出す。幸いお互い怪我もなくて良かった。それから今日までウィンドサーフィンをしたことは無い。パースは綺麗で大きな素晴らしい街だ!あまりの居心地の良さに結局1ヵ月ほど滞在してしまったが、この国の魅力はやはり大自然!まだ見ぬ景色に出会いに行く為、パースを出発することにした。

 

パース出発前

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つづく......

 

 

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